こんにちは。今回はちょっと専門的だけど、実はとっても大切な「骨盤の動き」についてのお話です。

「骨盤矯正」って、よく聞きますよね。
でも実は、「骨盤がズレてるから直しましょう」というだけでは本質に届きません。
大事なのは、仙腸関節(せんちょうかんせつ)という骨盤の一部が、どう動いているか?ということ。

この動きには、

  • ニューテーション
  • カウンターニューテーション

という2つのキーワードが関わっています。
それぞれ、どんな意味があって、なぜ重要なのかを、できるだけわかりやすく解説します!


骨盤の動きの基本「ニューテーション」と「カウンターニューテーション」

ニューテーション(Nutation)とは?

  • 骨盤の中心にある仙骨(せんこつ)が、前に傾く動き
  • 腸骨は後ろに傾く
  • より安定する動きで、立ったときや体に力が入るときに起こります
  • 例:立って荷物を持ち上げるとき、赤ちゃんを産むときにも起こる

カウンターニューテーション(Counternutation)とは?

  • 仙骨が後ろに傾く動き
  • 腸骨は前に傾く
  • 骨盤が少しゆるんで、関節に動きが出る状態
  • 例:寝転んでリラックスしたときや、しゃがんだときに起こります

骨盤矯正って、何を“矯正”してるの?

よくある誤解は、「骨盤のズレを元に戻す」ことが矯正だという考え方。

実際の骨盤のズレは、数ミリ程度の微妙な動きですし、
大切なのは「左右対称かどうか」よりも、

きちんと動くか? 安定するか?

という機能面のバランスなんです。


骨盤が安定していないとどうなる?

仙骨が後ろに傾きすぎて(=カウンターニューテーションが強すぎて)、
骨盤がゆるみすぎてしまうと、こんな不調が出やすくなります。

  • 腰の不安定感
  • 骨盤が開いた感じ
  • 立ってると疲れやすい
  • お腹に力が入りにくい
  • 産後の恥骨・尾てい骨の痛み

そんなときは、ニューテーションの動きを引き出すことで骨盤を安定させると楽になります。


ニューテーションを引き出すセルフケア・運動

実際におすすめの方法は以下のようなものがあります:

① ブリッジ運動(お尻上げ)

  1. 仰向けで膝を立てる
  2. ゆっくりお尻を持ち上げる(腰を反らないよう注意)
  3. お腹・お尻に力を入れて5秒キープ
  4. ゆっくり戻す

→ ニューテーションを誘導しながら、骨盤を安定させる筋肉を使えます。

② 呼吸エクササイズ(腹圧トレ)

ドローイン(お腹を凹ませる)や骨盤底筋を意識した呼吸を行うと、
骨盤の奥にある「安定させる筋肉(インナーマッスル)」が自然と働きます。

※ドローイン/下のイラストのように息を吐きながらおなかをへこませる、おなかと背中をくっつけるイメージ


カウンターニューテーションも必要?

もちろん、カウンターニューテーションの動きも大事です。

骨盤の動きが硬くなりすぎてる方は、
カウンターニューテーションをうまく使ってゆるめることで動きを出す必要があります。

つまり、

骨盤矯正は「ゆるめる」「締める」両方が必要!

その人の状態によって、
・カウンターニューテーションを出すのか
・ニューテーションを促すのか
を見極めてアプローチするのが、本当の骨盤矯正です。

【ここからが本題】では実際にどんな施術をするの?

── 鍼灸接骨院oasisでのアプローチ

ここまで読んでいただいて、「で、実際はどうやって調整するの?」と感じた方も多いと思います。

そこで今回は、鍼灸接骨院oasisで行っている骨盤矯正の流れを詳しくご紹介します。


① まずは「骨盤がどう動いているか?」を徹底チェック!

oasisの骨盤矯正は、見た目の左右差や“ズレ”ではなく、「動きのバランス」に着目しています。

このような検査を行います

  • 骨盤や腰の前後左右の動き
  • 仙腸関節の可動性・圧痛
  • 胸椎(背中)の柔軟性
  • 股関節の可動域から腸腰筋や殿筋など骨盤につく筋肉の動きの評価

これらを総合的に評価したうえで、

  • ニューテーション(仙骨の前傾・安定)が出ているのか?
  • カウンターニューテーション(仙骨の後傾・ゆるみ)が強すぎないか?
  • あるいはどちらの動きも出ておらず硬くなっていないか?

といったポイントを見極めます。


② 必要に応じて「締める」「ゆるめる」の両方向から調整します

あなたの状態に合わせて、施術方針を決定します。

● ニューテーションを引き出したい場合(骨盤が不安定)

  • 産後の骨盤が開いた感じ
  • 長時間立っていると腰がつらい
  • 腹圧が抜けている(ぽっこりお腹)

→ 骨盤を「安定」方向に誘導。深層筋を活かして締めていきます。

● カウンターニューテーションを引き出したい場合(骨盤が硬い)

  • 腰〜骨盤がガチガチに固まっている
  • 背中やお尻の緊張が強くて動きにくい
  • 反り腰や猫背が強い方

→ 骨盤を「ゆるめる」方向に誘導。動きを出し、呼吸の連動も整えます。


③ 鍼灸接骨院oasisの骨盤矯正で実際に行う施術内容

これらの判断のうえで、当院の基本整体メニュー内で下記のような施術を行っています。

✔ 骨盤調整(仙腸関節まわり)

  • 微細な関節の動きを調整して左右差・前後差を整える

✔ 整体、骨格矯正により背骨・肋骨・股関節の調整

  • 胸椎や股関節との連動性を引き出して、骨盤の動きやすさを作る

✔ モビリティトレーニング、PNFストレッチや運動療法

  • インナーマッスル(腹横筋・骨盤底筋など)を活性化
  • ニューテーションを保てる身体づくり

これらはすべて基本の整体メニューであるReコンディショニングプログラム(20分/40分/60分)内で対応しています。
必要に応じて、自宅でできるセルフエクササイズもお伝えしています。


まとめ:本当の「骨盤矯正」は、動きを整えること

  • 骨盤は「ズレてるから直す」ではなく「動きのバランスを整える」もの
  • ニューテーション=安定 / カウンターニューテーション=可動
  • どちらも必要、どちらかに偏りすぎると不調につながる
  • 専門的な知識と評価の上でケアすることが大切

「骨盤が気になる」「姿勢が気になる」「産後の腰痛がなかなか治らない」など、
気になることがあればお気軽にご相談くださいね!

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