冬になるとスポーツのケガが急増する理由

冬は、気温が低下することで 筋肉・関節・神経の働きが大きく低下 します。
そのため、

  • 「動き始めが痛い」
  • 「ふくらはぎの張りが全然取れない」
  • 「方向転換で膝が痛む」

などの症状が一気に増えます。

これは単なる“冷え”ではなく、身体内部の生理学的な変化が関係しています。

この記事では、

  • 冷えが身体に与える具体的な影響
  • 冬に特に増えるスポーツ障害
  • ケガを防ぐための実践的な予防法
  • 鍼灸接骨院oasisで行う冬のスポーツ障害ケア

について、難しい専門用語を避けつつ、しっかり専門的に解説します。


冷えが身体に与える影響

筋肉が縮んで硬くなり、伸びる前に負荷がかかりやすくなる

寒さにさらされると身体は熱を逃がさないために、自然と筋肉を縮めて硬くします。

特に硬くなりやすい部位は、

  • 太もも前(大腿四頭筋)
  • 太もも裏(ハムストリングス)
  • ふくらはぎ
  • 腰の起立筋

これらが硬くなると、

  • ダッシュの瞬間に筋繊維が耐えられない
  • 着地での衝撃を吸収できない
  • 関節の動きが狭くなる

といった状況が起こりやすくなり、ケガのリスクが急上昇します。

血流低下で筋肉が温まりにくく疲労も抜けにくい

寒さで血管が細くなると、筋肉へ届く血流が減少します。

血流が減ると、

  • 筋肉が温まらない
  • 疲労物質が抜けにくい
  • 常に張りやこわばりを感じる

という状態になり、負荷に耐えられず損傷しやすくなります。

神経の反応速度が落ちて動作にズレが生じる

気温が低いと神経の伝達スピードが落ち、反応にわずかな遅れが出ます。

その結果、

  • 踏み込みで足が思った方向に出ない
  • 接地のタイミングがズレる
  • 方向転換で踏ん張りが効かない

こうしたズレが 捻挫や膝のケガの大きな原因 になります。

体幹が固まり、四肢(腕・脚)が必要以上に頑張ってしまう

冬は体幹(胸椎・骨盤まわり)が特に固まりやすい季節です。

体幹が使えないと、

  • 本来分散される負荷が
  • 太もも、ふくらはぎ、膝、腰 に集中

してしまい、ケガが増える原因となります。

冬に増えるスポーツ障害

冬は、筋肉・神経・関節すべてが低温の影響を受けるため、年間を通して最もスポーツ障害が増える季節です。
特に「筋温が上がりきる前の動作」「動き始め」「ダッシュ・ジャンプなどの瞬発系」が危険性を高めます。

以下では、冬に実際に増えるスポーツ障害を、発生メカニズム・多い競技・冬特有のポイントまで含めて詳しく解説します。


肉離れ(太もも前・太もも裏・ふくらはぎ)

冬に最も発生数が多いケガです。
筋肉が冷えて硬くなることで“伸びる前に伸ばされてしまう”状態が起こりやすくなります。

冬に肉離れが増える理由

  • 筋繊維が冷たく硬いため、急伸長に耐えられない
  • ダッシュ時の「初速」がいつもより重く、負担が急激にかかる
  • 神経伝達が遅れ、キックやストップのタイミングがズレる
  • アップ不足だと筋温が低いまま高負荷動作に入ってしまう

特に多いスポーツ

  • サッカー(蹴り動作・スプリント)
  • バスケットボール(切り返し・連続ジャンプ)
  • 陸上短距離
  • 野球(走塁・守備の初動)

冬の肉離れは再発率が高い
筋肉が回復しきる前に練習再開 → 冷えで再び縮む
という悪循環が起こりやすく、再発を繰り返す人が多いのが特徴です。


アキレス腱炎・アキレス腱周囲炎

ふくらはぎ(腓腹筋・ヒラメ筋)が冷えて硬くなると、アキレス腱だけに強いテンションがかかります。

冬にアキレス腱のトラブルが増える理由

  • ふくらはぎの柔軟性が大きく低下
  • 地面の冷たさで足部の血流も落ちる
  • 足首が硬くなり十分な背屈(つま先を上げる動き)が出ない
  • 寒い日はランニングフォームが乱れやすい

多い競技・場面

  • ランニング(特に冬の朝練)
  • サッカー
  • 部活動のアップ不足時のダッシュ
  • 冬のマラソン大会前後

冬のアキレス腱は“痛みの出始めが静か”なことが多く、気づいたときには炎症が強まっているケースも多いです。


膝の痛み(ジャンパー膝・オスグッド)

冬は太もも前の筋肉(大腿四頭筋)が特に硬くなりやすく、膝への牽引ストレスが強くなります。

ジャンパー膝(膝蓋腱炎)

太もも前の硬さが増す → 膝蓋腱にストレス集中
この流れで痛みが生じます。

ジャンプ・着地の質が低下する冬は特に危険

  • 着地衝撃が膝に直撃する
  • 方向転換で脛骨がぶれやすい
  • 筋温不足でジャンプのキレが落ちる

多い競技

  • バレーボール
  • バスケットボール
  • サッカー

オスグッド(成長期)

成長期は骨が急速に伸びるため、そこに筋肉の硬さが加わると痛みが出やすくなります。

冬に増える理由

  • アップが不十分のまま強度の高い練習を開始
  • 成長期+寒さで大腿四頭筋が極端に硬くなる
  • 学校から部活まで身体が冷えた状態が続く

冬のオスグッドは長期化する傾向があるため、早期ケアが重要です。


腰痛・ぎっくり腰

冬は腰の筋肉(起立筋)が特に冷えやすく、柔軟性が落ちた状態で動作を行うことで急な痛みが起こります。

冬特有の腰トラブルの特徴

  • 朝の動き始めで痛みが強く出る
  • 冷たい地面で足が硬くなり、腰に負担が集中
  • 体幹の動きが悪くなり、腰だけで動作を行ってしまう
  • ストップ動作・回旋動作でギクッとなりやすい

多い競技

  • サッカー
  • バスケット
  • 野球(バッティング)
  • 陸上競技

冬は「慢性腰痛の悪化」も多く、普段は痛みがない人でもぎっくり腰になりやすい季節です。


足首・膝の捻挫

冬は 神経反応が遅い+地面が滑りやすい+筋肉が硬い
という条件が重なるため、捻挫が一気に増えます。

冬に捻挫が増える理由

  • 接地のタイミングがわずかにズレる
  • 切り返しで踏ん張りが効かない
  • 足首の可動域が落ちて“逃げる余裕”がない
  • 寒さで判断が遅れ、予測が狂いやすい

多い競技

  • バスケットボール(方向転換が多い)
  • サッカー
  • ラグビー
  • ダンス・チア(着地のズレ)

冬場の捻挫は軽度でも再発しやすく、放置すると慢性不安定症にもつながるため要注意です。


シンスプリント(脛骨過労性痛症)

冬のシンスプリントは、学生アスリートを中心に非常に増えます。

冬に増える理由

  • ふくらはぎの硬さで足首の動きが悪くなる
  • 冬場は走り方が「ドタドタ」になりやすい
  • 寒いグラウンドの衝撃が強く響く
  • アップ不足で脛骨に負担が集中

特に危ないシーン

  • 冬の朝練
  • ランニング量が増える時期
  • 体育の時間に急に走る

軽い痛みでも継続すると骨膜炎に進行しやすいのが冬の特徴です。


股関節痛(鼠径部痛症候群など)

冬は股関節まわりの筋肉(腸腰筋・内転筋)が硬くなりやすく、股関節の動きが制限されます。

冬に増える理由

  • 冷えで腸腰筋が縮こまり骨盤が後傾しやすい
  • 体幹が固まり、股関節だけにストレスが集中
  • アップ不足で回旋動作がスムーズに行えない
  • 筋温が上がらないままキック動作を繰り返す

多い競技

  • サッカー(インパクト時の負担)
  • 野球(投球・走塁の回旋動作)
  • 陸上長距離(股関節の伸展不足)

股関節痛は放置すると長期化しやすいので注意が必要です。

冬にケガが増える本当の理由

冬は 筋肉が温まるまでに普段の2倍以上の時間がかかる と言われています。

筋肉の温度が1℃下がるだけで、

  • 筋力
  • 柔軟性
  • 神経反応速度

が大きく低下します。

つまり、
「アップ不足=ケガの確率を一気に上げる最大の原因」
と言えます。


冬のスポーツ障害予防のポイント

ウォーミングアップは最低15分

“温まってから動く”ではなく、
“温まるまで待つ”
という意識が重要です。

効果的なアップの流れ:

  1. 軽いジョギング
  2. 関節の動きを広げる体操
  3. 太もも前後・ふくらはぎ・股関節の動き作り
  4. スモールジャンプで筋温と心拍を上げる

筋温が上がりきらないうちに全力の動作をするのが最も危険です。

練習後は“冷え持ち帰り”を防ぐこと

汗が冷える → 体温低下 → 筋肉が一気に固まる
この流れが翌日の不調を作ります。

  • ストレッチで筋の長さを整える
  • 温めて血流を戻す
  • 帰宅後は湯船で体温回復

が必須です。

冬のアイシングの使い方

冬場のアイシングは、冷えすぎて筋肉の回復を遅らせる場合があります。

使うべき場面は 急性のケガだけ
(腫れ・熱・ズキズキした痛みを伴うもの)

慢性的な張りや疲労感 → 温めて血流改善が必要

※依頼通り、この内容は削除せず残しています。

体幹(胸椎・骨盤)の動きを改善する

足や腰が頑張りすぎるのを防ぐためには、土台である体幹が重要です。

おすすめのケア:

  • 胸椎のひねり運動
  • 股関節の回旋運動
  • 骨盤の前後・左右のコントロール

体幹が動くと負担が全身に分散され、ケガ予防につながります。

鍼灸接骨院oasisの冬のスポーツ障害ケア

冬は筋肉・関節が最も硬くなり、年間でケガが増えるシーズンです。
鍼灸接骨院oasisでは、この季節特有のリスクを踏まえて、「痛みの改善」から「再発防止」「競技復帰」まで一貫してサポートできる冬仕様のスポーツケアを行っています。


冷えで固まった筋肉をしっかりほぐし、柔軟性を回復させる

冬は血流が落ちて筋肉が冷え、伸び縮みの幅が小さくなる=ケガのリスクが高くなる季節です。
特に以下の部位は、冬になると動きが低下しやすく、スポーツ障害が増えます。

  • 太もも前(大腿四頭筋)
  • 太もも裏(ハムストリングス)
  • ふくらはぎ(下腿三頭筋)
  • 股関節まわり(お尻の筋肉、腸腰筋)
  • 腰の起立筋(姿勢・体幹を支える筋肉)

これらは パワー発揮やスプリント、方向転換、ジャンプ動作に直結する重要な筋群です。

当院では、

  • 深部までアプローチできる手技
  • 冷えによって硬くなった筋膜の滑りを改善する施術
  • 必要に応じた鍼灸による血流改善
    を組み合わせ、固まった筋肉を根本からゆるめていきます。

その結果、
「動き出しで痛む」「スピードを上げると張る」「ジャンプ後に違和感が出る」
といった冬特有の症状の改善につながります。


体幹と四肢が連動する“ケガをしにくい身体”づくり

冬にケガが増える大きな理由のひとつが、体幹と手足の連動性が落ちることです。
筋肉が硬いと、正しいフォームが維持できず、

  • 足首だけで踏ん張る
  • 膝だけに負担が集まる
  • 腰で無理にひねる
    といった「局所負担」が発生し、ケガにつながります。

当院では、

整体 × ストレッチ × モビリティトレーニング

この3つを組み合わせて、動きの源である

  • 胸椎(背中の関節)
  • 骨盤まわり
  • 股関節
  • 肩甲骨
    の動きをスムーズにしていきます。

特に胸椎と骨盤の動きは、
走る・投げる・跳ぶ・切り返す
すべての競技動作の基盤です。

ここが硬いままだと、いくらストレッチをしても下半身の負担は取れません。
胸椎や骨盤がしっかり動くと、

  • 地面の反力を全身で使える
  • 無理のないフォームが維持できる
  • 足・腰だけに負担が集中しない
    という“ケガをしにくい身体”に変わっていきます。

痛みの改善から競技復帰まで一貫サポート

冬場は「痛みを取りたい」だけで来院される方が多いですが、当院はそれで終わりません。
スポーツ現場で多くのアスリートを見てきた経験を活かし、復帰後もパフォーマンスを落とさないためのケアまで一貫して行います。

痛みの早期改善

炎症の有無、筋肉の硬さ、関節の動き、フォームの偏りを確認し、
「今すぐ必要な処置」
「やってはいけない動き」
を分けて判断します。
徒手療法・鍼灸・運動療法を組み合わせ、最短で痛みの軽減を目指します。

本質的な原因の評価

同じ痛みでも、

  • 筋肉の柔軟性不足
  • 体幹の連動不足
  • オーバーワーク
  • フォームの癖
    など原因は人によって全く違います。

痛い場所だけを見るのではなく、「なぜそこに負担が集中したのか」まで分析します。

再発しにくいフォームの確認

改善しても再発したら意味がありません。
身体の動きとフォームをチェックし、

  • 踏み込みの方向
  • 腕の使い方
  • 骨盤の向き
  • 接地のタイミング
    など、競技特性に合わせて調整します。

競技特性に合わせた動作調整

陸上・サッカー・野球・バスケ・バレーなど、競技によって必要な動きは異なります。
競技ごとに**「どこに負担がかかりやすいか」**を踏まえて動作調整を行い、
最終的に「全力でプレーしても安心できる状態」までサポートします。


まとめ|冬は“準備とケア”でスポーツ障害を防げる

寒い季節は、筋肉・関節・神経の働きが低下し、スポーツ障害が急増します。
しかし、

  • 十分なウォーミングアップ
  • 練習後の冷え対策
  • 体幹を中心とした動作改善

を行えば、ケガのリスクを大きく減らすことができます。

「張る」「動きが重い」「違和感が続く」
そんなサインがある場合は、早めのケアで大きなケガを防げます。

鍼灸接骨院oasisは、冬でも安心して競技を続けられる身体づくりをサポートしています。


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