冬になると
腰が重い
朝動き始めが痛い
座って立ち上がるときにズキッとする
と感じる方が毎年増えてきます。

この季節性の腰痛の背景には、単なる「冷え性」では片づけられない、筋肉・関節・神経・循環・体温調節機能など複数の生理学的変化が関わっています。
鍼灸接骨院oasisでは、アスリートに行う専門的な評価・施術を一般の方にも応用しているため、冷えによる腰痛を構造的に説明できます。

ここでは、冷えと腰痛の関係をより深い専門性をもって解説します。


冷えによる腰痛のメカニズム

筋肉は「温度依存性」の組織

筋肉の柔軟性や収縮効率は温度による影響を強く受けます。
筋温が一度低下するだけで
筋収縮速度が低下
筋紡錘(筋のセンサー)が過敏化
血流低下による代謝産物の蓄積
が起こります。

腰回りは大きくて厚い筋肉が多く、冷えによる血流低下が起きやすい部位です。
特に
腰方形筋
多裂筋
大殿筋
などは深層に位置し、冷えると硬くなりやすく回復しづらいのが特徴です。

深部筋が硬くなると背骨を支える力が弱まり、表層筋が過緊張し、結果として痛みの出る「悪循環の型」が完成します。


関節包・靭帯も冷えで硬くなる

腰痛は筋肉だけが原因ではありません。
関節包(関節を包む袋)や靭帯も温度が下がると粘性が増し、滑走性が悪くなります。

背骨を構成する椎間関節は動きの起点ですが、この関節の滑りが悪くなると
前屈・後屈・ひねり
すべての動作が硬くなり、筋肉への負担が増えます。

関節が硬いまま無理に動こうとする
→ 深部筋が力んで支えようとする
→ 過緊張が続き腰痛に
という流れは、臨床で非常に多く見られます。


動く関節と支える関節の“役割崩れ”

身体には
動くべき関節(モビリティジョイント)
安定すべき関節(スタビリティジョイント)
の役割があります。

動くべき関節
胸椎
股関節
肩甲骨
足関節

支えるべき関節
腰椎

肩関節の一部

冷えで胸椎・股関節が硬くなると、本来“支える側”である腰椎が過剰に動かされ、負担が集中します。
これはスポーツ現場でも多い「代償運動」のひとつです。

腰が痛い=腰に原因がある
とは限りません。
胸椎・股関節の冷えによる硬さが原因で、腰が代わりに頑張りすぎているケースは非常に多いです。


冷えと自律神経の関係

冬は自律神経でも「交感神経優位」になりやすい季節です。
体温維持のために血管収縮が起き、筋肉への血流がさらに低下します。

交感神経が優位
→ 筋緊張が上がる
→ 血流が落ちる
→ 疲労物質が溜まる
→ 筋膜が硬くなる
→ 痛みセンサーが興奮しやすくなる

このように神経・筋・血流の三つが絡み、腰の重だるさが抜けない状態に陥ります。

さらに冬は睡眠の質も低下しやすく、睡眠不足も筋疲労を悪化させる要因になります。


温めるのは有効だが、注意点あり

冷えによる腰痛では温めることが最も効果的なセルフケアです。
湯船に浸かることで
筋温上昇
血流改善
筋膜の滑走改善
自律神経の調整
が起こるためです。

ただし、炎症が強く出ているぎっくり腰の初期などでは、温めた直後に痛みが増すこともあります。
これは異常ではなく、炎症時期に血流が急激に増えることで刺激が強まるためです。

その場合は
湯温を下げる
入浴時間を短くする
痛みが出ない範囲で調整する
といった工夫が必要です。

“ほとんどの腰痛は温めて改善するが、痛みが強くなる場合だけ注意”
このスタンスが最も安全です。


東洋医学からみた「冷えと腰痛」

東洋医学では、冷えによる腰痛は
寒邪(かんじゃ)
と呼ばれる外的ストレスが体に侵入し、気血の流れを阻害して痛みを生むと考えます。

寒邪が侵入
→ 経絡の流れが滞る
→ 血行不良
→ 痛み(不通即痛)
という古典的な理論は、現代医学でいう血管収縮や筋膜硬化とリンクします。

特に
腎(じん)
は腰と深く関わる臓であり、冷えで弱くなると腰痛が起こりやすい体質になります。

鍼灸では
腎兪
大腸兪
委中
などを中心に冷えを改善し、深部の血流を整えていきます。


鍼灸接骨院oasisで行う専門的アプローチ

当院では冷えによる腰痛に対して、以下の四方向から総合的に施術します。

筋肉(深層筋へのアプローチ)

多裂筋・腸腰筋・腰方形筋など、冷えで硬くなりやすい筋をピンポイントで緩める施術を行います。

関節(モビリティ改善)

胸椎・股関節の動きが低下すると、腰が代償して負担増。
PNFストレッチで動きを取り戻し、腰の負担を減らします。

神経(自律神経の調整)

鍼灸刺激は副交感神経を優位にし、筋緊張の改善・血流改善に非常に効果的です。

動作(アスリートケアから応用)

動きのクセを評価し、腰に負担をかけない体の使い方を指導します。
院長自身がアスリート経験を持ち、競技者レベルの動作評価を一般の方にも応用しています。


日常でできる冷え対策

冷えを予防し、腰痛を防ぐためにおすすめの習慣です。

腹部・腰部・骨盤周りを冷やさない
足首を温める
朝の軽い背骨エクササイズ
股関節を回す
長時間の同じ姿勢を避ける
寝る前に軽くストレッチ
深呼吸で自律神経を整える

冷え対策は「体温を上げる」だけではなく、「筋肉・関節・神経が働きやすい環境を作る」ことが本質です。


まとめ

冷えによる腰痛の原因は一つではありません。
筋肉
関節
自律神経
血流
東洋医学的要因
動く関節と支える関節の役割の崩れ

これらが複雑に絡み合って痛みが発生します。

鍼灸接骨院oasisでは、アスリートの施術で培った評価と技術をもとに、冷えによる腰痛を根本から改善する施術を行っています。
冬に腰が重くなる方、毎年寒い時期に痛みが出やすい方は、早めのケアがおすすめです。


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